弘前の地で霊的納棺師として歩んでおります、樺澤忠志です。 今日からこの場所で、ソウルクロニクル(魂の記録)というブログを始めます。最初のご挨拶として、私がなぜ安定を捨ててこの死と向き合う道を選んだのか、その真実をお話しさせてください。
運命を変えた、ある映画との出会い 私の人生が大きく動き出したのは、2008年のことでした。当時、納棺師の世界を深く描き、アカデミー賞を受賞して大きな話題となった一本の映画。その技術指導によって映し出された、故人様を整える所作の美しさ、そして魂の尊厳を守る姿に、私は言葉を失うほどの衝撃を受けました。 「これだ。私の進むべき道は、ここにある。」 映画を見終えた直後、私は当時の妻にこう宣言しました。 「俺、この世界に入るわ。」 その決意は揺らぐことなく、私はすぐに納棺協会へと入社し、各地を飛び回る復元納棺師としてのキャリアをスタートさせたのです。
父の死、そして宇治での修行 しかし、技術を磨くだけでは埋められない問いが私の中にありました。それは、2007年に経験した父の突然の死から続く、拭い去れない違和感でした。 私は離婚を経て、さらなる真理を求め、京都の宇治にある別格本山での修行に入りました。自分自身の罪穢れを落とし、眠っていた霊的能力を目覚めさせるためです。 3ヶ月もの間、何ひとつ言語化できない霧の中にいた私に、ある時たった一行の言葉が降りてきました。 「人につくな。あなたは一人で何でも出来るはずだ。」 当時はその意味を測りかねていましたが、今なら分かります。それは、既存の枠組みや誰かの真似をするのではなく、たった一人で故人の魂と遺された家族の心の橋渡しをせよ、という使命だったのです。
復元から霊的な救いへ 傷ついたお姿を美しく整える復元の技術、そして、修行で目覚めた魂に寄り添う力。その二つが重なり合い、私は今の霊的納棺師としての形に辿り着きました。形式やマニュアルではない、剥き出しの感情、喜怒哀楽をすべて受け止める葬儀。それが私の使命です。
この場所で綴ること このソウルクロニクルは、私が魂の奥底で見つめてきた真実の記録です。あなたが今、暗闇の中で立ち止まっているのなら、私の言葉が、あなたの魂を照らす小さな灯火になれば幸いです。 これから、どうぞよろしくお願いいたします。
